PTSDとその症状

※※※PTSDとは※※※

PTSDとは、『Post Traumatic Stress Disorder』の略で、日本語では『心的外傷後ストレス障害』と言います。

これは読んで字のごとく、心的外傷…つまり、トラウマとなるような大きな出来事を体験した後に、心と身体に出るストレス反応を言います。

ここで言う大きな出来事とは、生死に関わるような出来事です。

例えば、戦争や、地震・火災・火山の噴火などの自然災害、事故、犯罪、虐待など、生死に関わる強い精神的ショックを受けるような出来事です。この中には、自分がそういった場面に直面した場合だけでなく、自分以外の誰かが、それらの場面に遭遇したのを目撃した場合も含まれます。

PTSDは、日本では、阪神淡路大震災や東日本大震災の後などにマスコミで取り上げられ、「聞いたことがある」という人も多いと思います。

次にPTSDの症状について、簡単にご説明します。

※※※PTSDの症状※※※

①感覚鈍麻
心身ともに麻痺状態になる。
強烈な出来事だったにも関わらず、その出来事を振り返っても何も感じない、思い出せない。世界が立体的ではなく絵や写真の様に平面に見える、食べ物の味がしない、寒さを感じないなど、体の感覚が鈍る。親しい人に愛の感情を持つことができない。現実感が無い、など。

②過覚醒
今はもう安全な状態であるのに、体がいつでも危険な状態に対応できるように過敏な状態になってしまう。具体的には、眠れない、怒りっぽい、集中力がなくなったり物忘れが激しくなる。少しの物音でも異常に驚く、自身や周囲の人の身の安全を非常に気にし過保護になったりする。

③侵入的思考、及び、フラッシュバック(外傷の再体験)
忘れようとしても、その出来事に関する不快な思い出が何度も蘇ってしまう。度々悪夢を見る。
又、もう一度その出来事を体験しているような感覚になる(フラッシュバック)。
よく、同じ状況の中に投げ込まれたよう…と表現されるが、その時に体験した感情や身体的な感覚(恐怖・パニック・動悸・発汗など)が再現される。その時の音・匂い・映像が蘇ることもある。

④回避反応
外傷体験について話したり、考えたりすることを避ける。
その時と同じ状況を避ける。例えば交通事故なら、車に乗ることを避ける、など。

これらの症状が一ヶ月未満の場合、ASD(急性ストレス障害)と診断されますが、一ヶ月以上続き、日常生活に支障をきたしている場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されます。

外傷体験(トラウマとなる体験)の後に全ての人がPTSDになるわけではありません。又、症状が軽い人もいれば重く長引く人もいます。これは、外傷体験の種類や、その人が元々持っていた価値観、生きて来た環境の違いが影響していると考えられます。

又、PTSDを発症した人の半数以上に、うつや不安障害の症状が見られるとの報告もあります。

《BACK》《NEXT》

《TOP》

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加