犯罪の被害に遭われた方へ

外傷体験をされた方は、本当に辛く大変な思いをされたことと思います。
それでも、そうして生きて、今も辛い気持ちを抱えながら必死に生きている姿には、ただそれだけで尊敬の念を抱かずにはいられません。

外傷体験をすると、様々な、今までの自分とは違う反応が現れます。
又、特に犯罪の被害の場合、自己嫌悪や人間不信、怒りの感情が湧いて、そんな自分を情けなく感じることもあるかもしれません。

でも、あなたと同じ経験をしたら、みんな、そうなります。
あなただけじゃありません。
だから、絶対に、絶対に、自分を責めないで下さい。

又、犯罪の被害を経験した人は、とても孤独を感じていると思います。
私はそうでした。
何故なら、自分の気持ちを「誰にも理解してもらえない」と感じていたからです。

よく「外傷体験について話すといい」と言いますが、話しても話しても、
「誰にも分かってもらえない」
という気持ちが晴れることはありませんでした。

でもそれは、話す側の問題でも、聞く側の問題でもなく、それ程大きな出来事だったということなのです。

話しても、話しても、どんな言葉でも語りつくせない、苦しみ、悲しみ、恐怖、怒り、絶望…。
そんな思いを、あなたも抱えているのではないでしょうか。

でも、それでも、
「少しでも多く言葉にして下さい」
と言いたいです。

あなたのタイミングで、話せる時に、で構いません。

湧いてくる感情は、そのままにしておくと、いつか限界を超えて溢れてしまいます。
でも、少しずつでも吐き出せば、溢れることはなく、いずれネガティブな感情自体が湧かなくなります。

少しずつでいいんです。

回復は『振り子のようなもの』と思って下さい。
最初に与えられたインパクトが強ければ強いほど、振り幅が大きくなり、揺れが収まるまで時間が掛かります。
でも、今日よりも明日、明日よりも明後日、というふうに、
変化が無いように見えても、確実に、振り幅は小さくなっています。

必ず、少しずつ、ラクになってきます。
だから、安心して下さい。

そして、回復までの間、まだ明るい希望の光が見えない暗闇の時期は、精一杯自分に優しくして下さい。

何をしても外傷体験が頭から離れず、
心が重く、
心のモヤが晴れることはなく、
何かをしたい、何かをしよう、という気持ちにもなれず、
ご飯を食べるとか、お風呂に入るとか、日常の最低限のことすらしんどい…、
という時期があることを私は知っています。

ただ、一日を過ごし、朝を迎えるだけで精一杯、
ただ生きるのに必死…、
という時期があることを私は知っています。

そういう時期は無理をせず、いっぱい、いっぱい自分に優しくして下さい。

無理に元気にする必要はありません。
無理に外へ出る必要もありません。
家事や仕事など、やるべき事も、可能なら少し周りの人に手伝ってもらってもいいと思います。
何もしたくない時は何もしないで、そんな自分を責めないで下さい。

周りの人の都合もあるとは思いますが、こういう時は少しくらい甘えてもバチはあたりません。
その分元気になったらお返しをすればいいのです。
光の見えない、真っ暗闇の時期は、とにかく自分に優しくしてあげて下さい。

私は『時は最大の薬』と思います。
自分を労わりながら、内側に溜まった感情を吐き出す作業をするうちに、必ず光が見えてきます。
明けない夜はありません。
必ず、また、人生に希望を抱くことができるようになります。
そういう時期が必ず来ます。

経験者だから言います。

必ず、絶対に来ます!!!

だからそれまで、どうか、辛くても、ただ一日一日を生きて欲しいと思います。

辛い時は私を思い出して下さい。
私に話して下さい。
あなたの荷物を、半分、私に預けて下さい。

あなたは一人じゃありません。

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